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決議
 
日本の平和憲法を擁護するグローバル9条キャンペーンに関する
ナショナル・ロイヤーズ・ギルド総会決議

2007年11月2日

 ナショナル・ロイヤーズ・ギルドが、国家間の紛争の平和的解決をかねてより支持し、国連の枠組みを外した国家による武力の使用を禁止する国連憲章をつとに擁護してきたことをふまえ、

 ナショナル・ロイヤーズ・ギルドが、あらゆる国の侵略戦争や核兵器および大量破壊兵器の使用に反対する世界の平和運動において積極的な役割を果たしてきたことをふまえ、

 日本の平和憲法の第9条が、「交戦権」の放棄と同様、「戦争および武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として」明確に放棄している先進工業国の中で唯一の憲法であることをふまえ、

 日本の平和憲法が、1928年のパリ不戦条約に示されたように、あらゆる種類の戦争を廃止する人々の運動を起源とし、アジアの人々に筆舌に尽しがたい苦痛をもたらした、日本の軍国主義者と帝国主義者の政治が1945年に敗北したことに対する反省として採択されたことをふまえ、

 戦前、軍国主義政治に苦しんだ日本の圧倒的多数の普通国民は、憲法9条と平和主義を国是として歓迎して受け入れたことをふまえ、

 日本が、国政レベルにおいて50年以上にわたり、アメリカの外交と軍事政策をほとんど手放しで支持してきた保守政党である自由民主党の単独政権によって支配されてきたことをふまえ、

 世界的な規模においてアメリカによる「先制攻撃」の脅威が存在し、アメリカが国際法や法の支配の原則を拒絶していることが、世界の人々にとって、最大の危険であることをふまえ、

 アメリカの軍事・外交政策が、アメリカ自身の世界的利益を支援し、地域紛争における同盟国の軍事的侵略を支援するために、ますます同盟国の軍事力を使用していることをふまえ、

 日本が、世界第二位の経済力を有し、アジアにおいて、イギリスなど、アメリカの他の同盟国と同等またはそれを上回る大きな軍事力をもつ可能性を持っていることをふまえ、

 日本の産業能力を再軍備または軍備の供給のために使用することは、アジアと世界の平和と安定にとって脅威であることをふまえ、

 公然と表明されているアメリカの政策が、自民党政府へ圧力をかけて憲法9条を取り除き、アジアおよび他の地域においてアメリカの軍事政策を推進するために日本の再軍備化を認めることであることをふまえ、

 日本国民の大多数の反対にもかかわらず、自民党政府および与党は、憲法改正の手続を定める国民投票法案を2007年5月に強行成立させて、公然と9条の廃止を求め、「戦争と武力による威嚇」を外交政策の基本要素に再び組み込もうとしていることをふまえ、

 日本の平和憲法の第9条が国連憲章の原則を国内法へ適用したひとつのモデルであって、あらゆる国が希求すべき憲法であることをふまえ、

 日本の人々が、平和憲法第9条が掲げる、世界の平和を愛する人々の歴史的な事業を擁護し、さらにこれを広げるために世界的なキャンペーンを開始したことをふまえ、

 グローバル9条キャンペーンが、2008年5月に東京で憲法9条世界会議の開催をよびかけたことをふまえ、
ナショナル・ロイヤーズ・ギルドは、日本の平和運動に連帯をして、以下のことを決議する。

A) 正式にグローバル9条キャンペーンに賛同し参加する。
B) 発行物や集会を通じて、このキャンペーンと2008年の会議を宣伝する。
C) 2008年春に東京で開催されるグローバル9条会議にアメリカから派遣する代表を組織する。
D) アメリカの平和活動家にこのキャンペーンと2008年の会議へ参加するよう働きかける。


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