日本国際法律家協会は人権,民主主義,平和,環境などを通して法律家の国際的な連帯を求める活動を行なっています。
 
 
 

4・25沖縄県民集会に寄せた海外からのメッセージ
カナダから沖縄県民大会の皆さまへ

日米政府に対し、普天間基地の即刻返還を求め、必要もないのに代替基地と称して新基地を沖縄に作ることに断固反対します。

私たちは、アメリカのネットワーク・フォー・オキナワと連携し、アジア太平洋の米軍基地の問題を北米の人たちに認知してもらうよう尽力してきました。

アメリカ等海外の活動家に沖縄の現状を知ってもらうために、本土はおろか海外になかなか届かない、沖縄二紙の報道や、沖縄の視点、沖縄の声を英語で発信してきています。

カナダは米国と国境を接しており、社会的、文化的、経済的、そして軍事的にも米国とどう距離を保つかという課題をいつも抱えています。

経済的には米国や日本よりずっと規模の小さい国ですが、外交的には米国と一線を画してきました。今は誰もが不当な戦争であったと知っている、2003年のアメリカのイラク侵攻の際は、カナダは明確に参加を拒否しました。

だからといって米国との関係が悪くなることはありません。日本の中央政府のように、米国一辺倒の外交で、従属関係を続けている国は、国際的にも米国の属国扱いで、尊敬されているとは言えません。

米軍基地や安保の問題でも、日本が何か意見を述べようとすると「日米同盟に傷がつく」とか「アメリカが怒っている」とかメディアや官僚、保守勢力が大騒ぎし、沖縄に基地が押し付けられている現状をそのまま維持しようとしています。

カナダ人はアメリカに対して概して批判的です。バンクーバーには活発な九条の会がありますが、カナダ人はいつも言います。「アメリカにこそ九条のような憲法が必要だ」と。日本はアメリカの核の傘から出て、日本国憲法の平和の傘をアメリカにかけることができるのです。

そのためには、日米安保と憲法九条の矛盾、米軍基地と非核三原則の矛盾を押し付けられてきた沖縄からまず基地を減らし、なくしていくのが正しい方向性であって、これ以上基地を増やすなど言語道断です。

先日、沖縄についての勉強会をバンクーバーで開きましたが、そこに来てくれた沖縄出身の女性は、「沖縄はゴミのように扱われてきた」と言って涙を流しました。迫害されてきたカナダの先住民の問題とも重なり、私たちは返す言葉がありませんでした。私たち日本移民は、カナダに来て少数民族の一員となり、初めてわかったことがたくさんあります。沖縄の人の気持ちも、まだまだですが、少しずつわかることができたらと思っています。

県民大会は日米政府と世界に、沖縄の長年の怒りと、基地なき平和な島への揺るぎない決心を思う存分に見せつけることになるでしょう。ワシントン、ハワイ、カリフォルニアでも同時行動があります。沖縄からの大きな波が世界中に届いています。カナダからも、太平洋を超えて、連帯の波を沖縄に向けてお返しします。

バンクーバー九条の会 ディレクター
ピース・フィロソフィー・センター 代表
乗松聡子

(C)1999-2007 by JALISA. All rights reserved.